うつ病は治りますか?
うつ病は治すことができます。しかし、うつ病は再発しやすい病気の一つで、長い時間がかかるのも事実です。うつ病治療のゴールは「復職」ではありません。復職して会社に戻った後も、再発しないで過ごすために、当院のような施設が存在しています。
うつ病は治すことができます。しかし、うつ病は再発しやすい病気の一つで、長い時間がかかるのも事実です。うつ病治療のゴールは「復職」ではありません。復職して会社に戻った後も、再発しないで過ごすために、当院のような施設が存在しています。
初期…服薬と休養、回復後…服薬・休養・心理療法の三本柱が、うつ病からの回復には不可欠です。
また、再発率の高い病気ですので、しっかりとした知識と準備が必要になってきます。
20代~50代まで、幅広い年代の方が参加しています。男性も女性もいます。いわゆる抑うつ状態の人で、うつ病や双極性障害、適応障害などの気分障害圏の方達です。休職してからの期間は様々で、3ヶ月~1年ぐらいの方が多くなっております。しっかり休養がとれ、体調が落ち着いてきた状態で参加することをお勧めします。
一日の活動時間は、9:30~16:30です。プログラム終了後17:00までは、復職後を想定し在室することが可能です。最終的には週5日を目標としていますが、最初は体調を考慮して週2日ぐらいから始め、生活リズムを見ながら徐々に増やしていきます。復職後も定期的にフォローアッププログラムを開催しています。
病状などの個人差、休職期間などが関係してくるため、一概には言えませんが、4ヶ月〜1年が平均的な利用期間です。
代表的なプログラムは以下の通りです。
「認知行動療法」
うつ病発症者にみられる、認知や思考のゆがみを修正し、再発予防に向けた精神療法を実施します。
「自己洞察」
病気になった経緯を振り返ることで、発症した要因を特定します。今までの自分と向き合うことで、復職後の再発予防策を考えます。
「認知行動療法」
うつ病発症者にみられる認知・思考のゆがみを修正し、再発予防に向けた精神療法を実施します。
「心理教育」
スタッフが講義を行い、質問を交えた双方向のスタイルで病気に対する理解を深めます。
「アサーション」
職場や日常生活における円滑なコミュニケーションを目指して、相手の感情だけではなく、自分の感情も大切にしたコミュニケーションのスキルを身につけます。
「グループワーク」
職場に近い状況で役割分担を行い、メンバー間やグループ間での話し合いを通して、課題に取り組んでいきます。この一例として、年に4回「リワーク新聞”楽(らく)”」を発行しています。
※「リワーク新聞”楽(らく)”」の最新号は、「資料ダウンロード」のリンクからご覧頂けます。
「オフィスワーク」
PCを使って文書入力などを行い、集中力の維持や復職に向けた訓練を行います。
「運動」
低下しがちな体力を補うため負担の少ない運動を取り入れ、復職に向けて体力づくりを行います。
「趣味講座」
無心で物事に取り組むという時間は、気分を安定させるために極めて有効です。復職後の趣味にも活かせるよう、ペーパークラフト、まんだら塗り絵、コラージュ、書道など、様々な活動を行っています。参加者の方からのリクエストも随時受け付けています。
これらの活動を集団の中で行い、「病気そのものへの理解」「自分自身のセルフコントロール」「復職の準備」を行うのが、リワークデイケアです。
うつ病になると物事のとらえ方や考え方に偏りがちになります。この偏った考え方を様々な角度から検討し、考え方を修正することでストレスに対処していきます。
リワークプログラムは精神科デイケアの施設基準で運営されておりますので、健康保険が適用されます。さらに、自立支援医療申請をした場合、1割負担または、所得による上限金額の範囲内での支払いとなります。詳しくは以下の資料をご覧ください。
利用者負担.pdf(厚生労働省ホームページへジャンプします)