生活指導の目的
職場復帰を目指すにあたって、まず重要なのが生活リズムを整えることだといわれています。
リワークに決まった時間に通わなければならないようになっているのは、生活リズムを整えることが職場復帰にあたって非常に重要であるためです。
うつ病などを患うと、朝起きるのがとても辛く、夜は眠れないという日々が続きます。この症状に従った生活を続けていると、ある一定の状態から回復することが難しくなってきます。
また、昼夜逆転の生活は、運動不足や、全般的な体力の低下に繋がります。この状態のまま復職をすると、毎朝起きて準備をして会社に向かっただけでも疲れてしまいます。
このようなことが起こらないようにするためにも、生活指導が必要になります。
生活リズムを整える目的は、メンタルヘルスの不調を回復に向かわせることだけでなく、職場復帰後の生活で疲れてしまわないようにすることでもあるのです。
生活指導の行われ方
リワークに参加するにあたって、主治医やスタッフから「生活リズムチェック表」というようなものを渡されることがあるかもしれません。
多くの機関ではこのようなチェック表、チェックシートと呼ばれるものに、毎日の生活の内容を大まかに記入できるようになっています。参加者は、眠っていた時間や、外出した時間などをそこに書き込んでいきます。
症状が回復して健康な状態に近付くと、それに従って外出の時間が多くなったり、就寝時間や起床時間のリズムが一定になってきたりします。主治医やスタッフはこういった箇所をチェックして回復レベルの評価に役立てます。
無理は禁物
最終的な目標は、通常の出勤時間に家を出て、通勤するときの交通機関を利用して会社の近くまで行き、勤務時間にあたる時間は近くの図書館などで仕事に関する書籍を読んだりしながら過ごし、終業時間になってから帰宅し、早く寝る。といったリズムの生活を2〜3週間にわたって続けられるようになることです。
しかし、独自の判断で無理をすることは禁物です。例えば、夜眠れない日があったとしても、次の日の朝に出かけなければならないから、ということを気にしすぎて、眠らないまま出かけようとしたりするのは良くありません。眠れない日など、生活のリズムがくずれるようなことがあった場合や、なかなか上手く行かない場合は、主治医やスタッフに相談して、無理がないように生活のリズムを整えていくようにしましょう。
ご紹介した以外にも、治療や回復の過程によって注意する点も異なります。詳しくはかかりつけの医師などにご相談ください。
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