1. 仕事第一人間が休職するまで
私はもともとワーカホリック的な面があり、仕事をすることに生きがいを感じていました。また、今まで健康だけが取り柄で病気をしたことがなく、自分の心身に無頓着なところがありました。
今までアクセル全開で仕事に打ち込んできたのだと思います。自分では辛いと思っていませんでしたが、徐々に長時間労働による疲労が蓄積していたのでしょう、ある日突然、朝起きられなくなってしまいました。
その後は、坂道を転げ落ちるようにどんどん体調を崩し、まともに仕事が出来ない状態となり、休職することになりました。
2. リワークRAKUに通うことになった経緯
休職後、自宅療養では休まらず、思い切って入院しました。結果として、入院して良かったと感じています。入院病棟という、私からすると非日常的な空間が、生活のほとんどを占めていた仕事から、物理的に距離を離してくれました。自宅療養では、ここまでのスムーズな回復には至らなかったと思っています。
以前、同様に体調を崩し、休職した部下がリワークに通っているという話を聞いていましたので、私も退院していきなり復職ではなく、リワークに通うものと考えていました。主治医から系列のリワークRAKUを紹介していただき、すぐに利用を申し込みました。
3. 順調に回復するも、自己理解の甘さに気付く
リワークRAKUでは、順調にプログラムをこなしていくことが出来ました。リワークに行けば「仲間がいる、私は一人ではない」という気持ちが、リワークへの参加を安定させてくれたと思っています。
リワークプログラムの中で、病気を発症した経緯を振り返り、自分の弱点傾向を知り、熟考して再発防止策を完成させました。そして、いよいよ復職というところで、私はつまずきました。無意識のうちに、ゴールを休職前の自分に戻ることにしていたのです。
以前と同じ頑張りをしている限り、病気を再発し、また休職を繰り返す可能性があると、家族や主治医、リワークスタッフ、リワーク仲間から散々言われていたにも関わらず、私は心の奥底で休職前の自分に戻ることを望んでいました。そのため、そのような考え方では駄目だと、復職目前というところで復職が延期になってしまいました。
4. 復職が延期になったことで、新たに気付いたこと
私が休職になったのは、自分の健康管理を怠ったためです。したがって、休職は自己責任であり、私が休職したことで職場が被った損害はどれほどのものでしょうか。休職前の自分に戻るということは、また以前のように長時間労働に没頭するということであり、また私が倒れたら、再び職場に多大な迷惑をかけることになってしまいます。
「もう二度と職場に迷惑はかけられない」そう考えた瞬間、パチンとスイッチを押すかのように、自分の中のゴールが切り替わりました。休職前の自分に戻るのではなく、私の今後の働き方は、自分で考えた再発防止策を遵守しながら、体調を崩すことなく、安定して職場に出勤することだとようやく道筋が見えたのです。
5. 仕事以外の生き方を見つけて
リワークRAKUには、様々な経歴を持った仲間がいます。休職中という同じ立場にいるからこそ、仲間の声はとてもリアルに心に響きます。とあるリワーク仲間から「まず自分を大事にしなければ、あなたが好きな仕事も出来ないよ」と声をかけてくれたことが、私に仕事以外の生き方のヒントをくれました。
今まで頑張ってきた自分を認めよう、そして自分を労わって癒しになることをしようと、少しずつではありますが、自分の考え方や行動が変わってきたことを実感しています。これは、リワークRAKUに通えたからこそ出会えた、成長した新しい自分の姿です。
長い人生の中で、貴重な体験をさせてもらったリワークRAKUには本当に感謝しています。今、このページを見て、リワークに通うかどうか迷っている方がいらっしゃったら、ぜひリワークRAKUに電話をしてみてください。素晴らしい仲間達があなたを待っています。
掲載日:2023年07月26日