約4ヶ月間、リワークでお世話になった。一般的にリワークは、プログラムの内容や回復度にもよるが、6か月~1年程度通うことが望ましいとされている。復職期限との兼ね合いもあって、長期にわたる利用が難しかったが、無事に終了し、復職することができた。
私は休職・復職を何度も繰り返しており、今回の休職で3回目だ。会社からは復職にあたって、リワークプログラムを受けるよう、指示があった。どのリワークに行くかは、自分で決めてよいが、当たりはずれがあるので、プログラムの内容をしっかり把握し、慎重に決めてほしいと会社から言われていた。運良く私は、当たりを引いた。
気分や体調、活動量などを考慮し、段階的に参加曜日を増やしてもらえる上に、プログラムのバランスもとれており、職場復帰のリハビリの場としては、最高の環境だった。スタッフは、メンタルヘルスに関わる知識を多く持ち、経験も豊富でスペシャリストの集まりだ。復職までのバックアップを積極的におこなってくれる。
自分が患った疾病についての知識や理解、再発予防策なども考えられたことも大きい。主治医を通して断片的に知識を得ることはできるが、リワークでは少しずつ時間をかけて学んでいくことができる。メンタルヘルスに関わる休職者は再発することが多く、現に私もその一人だ。その要因の多くは、疾病への理解が足らないため、不調を感じても、適切な対応ができないからだ。
様々なプログラムがあり、テーマも数多くあるので、物足りなさや不満に思うようなことは無く、どれも良かった。しかし、一番良かったのは、プログラムを通して多くのコミュニケーションをとれたことだったと思う。これは、投薬治療や自宅療養だけでは中々難しいことだ。このリワークは、たくさんのコミュニケーションで成り立っている。職場でもそれは変わらない。
再発しないためにも、リワークで色々なことを学び、経験し、たくさんコミュニケーションをとることを勧める。
掲載日:2021年04月12日