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「 ご利用者の声 」

通って復職・再発防止に必要な知識やスキルが身につけた

【発症までの経緯】
2018年夏に祖母を亡くした時、大きな喪失感から、不眠・耳鳴りといった症状に見舞われました。しかし、当時は「自律神経が疲れている」と医師から告げられただけで、特別な治療は受けず、症状自体も時間が経つにつれ緩和していきました。
その後、転職をし、新しい仕事にやりがいと楽しみを見出す一方、慣れない業務は思うようにいかないことも多く、徐々に自信を喪失していきました。それでも、時間とともに任される業務量が増加し、負荷は大きくなっていきます。そして、追い討ちをかけるように、新型コロナウイルスの流行が始まりました。

私の仕事は観光産業の一部に属しているので、コロナの影響は他業界よりも一層大きいものでした。はじめのうちは「とにかく何とかしなければ」という一心で、辛さも忙しさも乗り越えていましたが、次第にやる気だけではどうにもならないほどに疲弊していきました。結局、強い責任感から「絶対辞められない」となんとか続けていた仕事も、休職をせざるを得ない状態にまで追い込まれてしまいました。

【休職期間(リワーク参加前)】
私の場合、病状については「抑うつ状態」ということで、うつ病全体から見れば比較的軽いものとされています。しかし、それでも休職当初は「死にたい」と希死念慮を抱くほど、落ち込んだ時期がありました。仕事もできず、家事も満足にできず、誰の役にも立てないのなら、生きている意味があるのか、真剣に悩みました。
しかし、家族や友人のおかげで、「死にたい」という思いは消えたものの、依然気分の浮き沈みは激しく、疲労感は抜けることがありません。自分は順調に回復できているのか。復職できるレベルに戻るには、どうすれば良いのか。主治医には「大丈夫」と言われても、なかなか実感として、把握することができませんでした。
そんな時、主治医に勧められ「リワーク」の存在を知り、インターネットで検索をしてみました。そこで偶然見つけたのが、リワーク-RAKU-です。「リワークって何だろう」「週5回も通うなんて、大変そう」という思いもありましたが、実際に見学に来てみると、丁寧な説明があり、通所もはじめは2回から段階的に増やすということで、当初抱いていた不安もなくなったので、そのまま参加登録するにいたりました。

【リワークについて】
初めての通所日、とても緊張していたのを覚えていますが、それもあっという間に消えました。それは、スタッフの方々だけではなく、参加者の皆さんがとても和やかな雰囲気でお話をなさっていたからです。
プログラムの内容もとても良く練られていて、初めてリワークに通う身であっても、指示された通りに参加していれば、自然と復職・再発防止に必要な知識やスキルが身につくようになっています。
3月の卒業間際には「自己洞察プレゼンテーション」の機会も頂き、その準備期間を通して、復職に対する不安も徐々に和らいでいきました。なぜなら、自己洞察(人前で発表するかは任意ですが、全員が取り組む課題)は、自分がなぜ発症したのか、そして復職後に再発しないためにはどうすれば良いのか、リワークで教わった知識を総動員して、自分自身で答えを見つけるプログラムだからです。人から一方的に教わるのではなく、自分で答えを見つけるということは、つまり自分で再現可能な再発防止策を導き出せるということです。それは、単に医師の指示に従うのとは違います。より個別の状況(自身の行動特性から、職場環境など)に即した対応策を見つけることができれば「復職して大丈夫だろうか」「自分はやっていけるのだろうか」といった不安を解消していく糸口となります。
とは言っても、自己洞察はそんなに簡単にできるものではありません。自分のことは自分が一番分かっているように感じますが、自分のことだからこそ客観的に見ることが難しいのです。しかし、ここはリワーク-RAKU-です。自己洞察の過程で行き詰った時は、数か月間自分の様子を見てきてくださったスタッフの方々が、たくさんアドバイスとヒントを下さいます。それをうまく自分のものにしていけば、何かしらの答えを見つけることは可能だと思います。
私が通ったのは4カ月という短い期間ではありましたが、予め復職期限を伝えていたこともあり、しっかりとその中でプログラムを網羅できるように、スケジュールを組んでくださいました。「うつとは何か」といった基礎知識の習得に始まり、自己洞察に至るまできちんとレールが敷かれているのは、参加者としてとても安心感のある環境でした。

【おわりに】
私はここに通うまで「リワーク」という言葉も耳にしたことがありませんでした。しかし、通所の終わりを迎える今、世の中にいくつもある「リワーク」の中で、RAKUに出合えたことは、本当に幸運であったと感じています。
リワークでは何をやるのだろう、復職までに充分に回復できるのか、仕事ができるかどうか自信がない…人それぞれ何かしら疑問や不安を抱いていらっしゃるかと思いますが、まずはRAKUに出合えたのですから、むやみに心配をする必要はありません。かと言って単なる受け身の姿勢で参加するだけでは意味がありませんので、是非積極的に(疲れすぎない程度に)参加してください。
きっと復職する時が来たら「ここに通って良かった」と感じるはずです。
拙い文章ですが、最後までお読みくださり、ありがとうございました。

掲載日:2021年04月12日

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