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「 ご利用者の声 」

明るくポジティブな自分がうつになり

発症までの経緯
年数を経るにつれ、段々と求められる仕事の量と質は増えていき、帰宅時間も遅くなることもそれなりにありましたが、何とか耐えて仕事をこなしていましたが、2014年のある日を境に生活が一変します。
妻が闘病生活の末、他界してしまったのです。
当時は一瞬頭が真っ白になり、その後混乱しながらも葬儀等を済ませ、仕事にも行っていましたが3ヶ月ほど経ち納骨が済んだ途端に会社に行けなくなり、最初の抑うつ症状と、休職を経験します。
その後一旦は寛解期を迎えますが、4年ほど経過したのち、仕事の忙しさ等もあり2回目の休職に入ります。
結局、その後は回復と再燃を繰り返し、計4度の休職を行わざるを得ない状況になってしまいました。

リワークとの出会いと内容について
同じ会社で4回の休職ともなると、会社側も本格的に復帰支援を考え、主治医と3者面談した結果、当リワークを紹介され通所することになりました。
メンタルクリニックが主催するリワークデイケアというものがあること自体初めて知りましたが、結果的にはもっと早くにリワークに出会っていれば良かった、というのが本音です。
プログラムは、講義やグループワークを中心に、レクリエーションや運動プログラムなど、多岐にわたり、自分の現在の体調にあった内容を徐々に受けられ、回復を体感しながら、参加することが出来ました。
私は発症のきっかけこそ突然の出来事で、それがなければ『うつ』という病気とは無縁であろうと考えていました。
しかし、その考えこそが休職を繰り返してしまった最大の原因であり、自身が病気であるということを受容できていなかったことの何よりの証拠でした。
病気を知らなければ、それに立ち向かうことは出来ません。
それをはっきりと認識できるようになったのは、プログラムのひとつである『自己洞察』によるものです。
発症経緯、発症要因、場合によっては生い立ちから自分を見つめ直すことで、病気に対する再発防止策が考えられ、今後の人生に大きく役立つことだと思います。

最後に
コロナ禍による『新しい生活様式』が求められる中、新たなストレスが多く発生し、メンタルヘルスを崩す方が多くなっているのは周知の事実です。
その流れもあってか、世の中にはリワークを行う病院やクリニックは最近増えてきていると聞いています。
プログラムを消化するだけのところもあるようですが、当リワークでは利用者の主体性に重きを置かれたプログラム内容となっており、一緒に通う仲間と共に社会へ戻るという目標を追いかけられるので、とても心強く、病気になる前以上の自分になれたという自信を持って復職までたどり着くことが出来ました。

掲載日:2021年10月11日

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