2019年12月、突然ベッドから起き上がれなくなりました。
2019年4月に部署異動をし、平日は約5時間の残業、土日も家で仕事、気が付けば食事は1日1回という生活になっていました。体重は減り、目は虚ろになり、声も思うように出なくなりました。上司や同僚がストップをかけてくれましたが、その頃の私は「私がやらないと誰がやるんですか?迷惑はかけたくない、まだ大丈夫です。」と聞く耳持たずでした。
しかし、2020年1月に上司と心療内科を受診し、「うつ」と診断されました。復職を焦っていた私は、約半年後に「もう大丈夫だろう」と復職しましたが、何もできない自分に落ち込み、うつの症状は悪化。復職後2ヵ月で再度休職となりました。
その後、病院を転院し入院もすることになりました。そこで教えていただいたのが、復職のためのプログラムを実施している「リワーク」でした。偶然自宅の近くに、『リワークRAKU』があることを知り、2021年3月から通所することに決めました。
ここからが大変でした。通常であれば、復職に専念してリハビリをするのですが、私は資格取得のために、通信制大学で勉強することを決めていました。スタッフの方からは、リハビリも、勉強もやって、うつ病が長引くのではないかとかなり心配されました。
それでも、両立するために、リハビリをどう進めていけばよいか、スタッフさんは親身に相談に乗ってくださいました。
全プログラムに参加するのではなく、復職には必要だけれども、負担なく参加できるプログラムに参加し、日数も週3日程度にしていました。
最初は、自分の中でも不安はありましたが、周りと比較することなく、自分のペースで参加することができたのが良かったと思っています。(スタッフさんには、本当に感謝しています。)
リワークでは、曜日によって様々なプログラムがあります。
「聞く・話す・書く」、これらはリハビリ初期にはとても大変なことです。
しかし、プログラムに参加していくと、徐々にできることが増えていっていることが実感できました。
私は、元々自分に自信がもてなかったのですが、スタッフさんや利用メンバーから褒めていただくことも多くなり、嬉しいという気持ちとともに、少し自信をもてるようになりました。
また、リワークに通ったことで、自分自身のことを理解できるようになってきました。
自分のことは意外とわかっていないものです。「気づき」というのは、とても大切なことだなと感じました。
私の強みも、弱みも気づかせてくださったスタッフさん、利用メンバーに心から感謝いたします。
これからは、「まあ、いいか」という心の余裕をもって生きていきたいと思います。
本当にありがとうございました。
掲載日:2021年12月15日