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「 ご利用者の声 」

受け入れることは怖くない、怖いが転じてRAKU~楽~となる

 1回目の休職は仕事の異動先で毎日のように行われるパワハラでした。それでも1年半の間、職場の人数が少なく各自の仕事量も多かった為、休んだら他の人に迷惑がかかると不眠状態のまま休むことなく仕事に行きました。毎年行われる職場のストレスチェックで高ストレス状態になり、通勤時には、ふらりと駅のホームから飛び込みそうになったことを、友人に話したことろ心療内科を受診することを強く勧められて通い始めました。
いろいろあり、遅れてしまっていた産業医の面談により、今の状態ではいけないということで休職をするように言い渡されました。自分はまだ平気だと思っていたので驚きましたが、この時点で食欲が落ち体重が10㎏も落ちており、周りの人から見るとやつれた顔をして、目の焦点が定まっていない状態だったそうです。『うつ状態』は本人に自覚がないのが一番怖いことです。

 良く『うつ』関連の本にも事例としても上げられる1回目の復職の失敗は、長期休職に対する罪悪感と、早く復職をしなければという焦り、半年も過ぎたところで自分は前と同じ状態に戻ったという錯覚を起こした状態で復職をしました。
1年間、多少の体調不良もありましたが、殆ど休まずに出勤し通常勤務をこなして、これなら自分は大丈夫だと思ったところで、異動の内示を受けました。次に配属される部署は対人がメインでした。今の自分に、その仕事が務まるのか?不安になって、現状の診断書を主治医に書いて貰い、今はまだ病状的に無理ですと産業医面談で訴えたのです。
それでも、異動は覆すことは出来ず、ならば頑張ろうと思いながらも、出勤した1日目で、上司に今はこのような状態ですが、頑張りますという意味で診断書を見せたところ、直ぐに人事課から休職するようにと言われて、心が挫けました。今となれば、主治医の先生に「あなたにとって不利になる」と忠告されていたのにもかかわらず、上司に診断書を見せたことが、自分にとって不利になったのだとわかります。

 こうして、2回目の休職は半年間、無気力と倦怠感で家から出る事ができませんでした。
しかし、やはり半年を過ぎたところで、このままでは復職ができなくなると焦り出し、主治医に話したところ、リワークを薦められました。その時リワークデイケアは自分にとって未知なものであり、ケースワーカーさんとも何度も話し合ったが、自分で調べてみるとリワークデイケアのサイトに記載された内容が職場の研修と同じように感じてしまい、今の自分に、そのようなプログラムなんて耐えられないという、偏見的な気持ちで強い拒絶反応を起こしていました。
夏に一度ケースワーカーさんと話しながら勇気を出してリワークRAKUのサイトから問い合わせメールをしましたが、丁重な返信を送ってもらったのにもかかわらず、それに対して反応をしないという、社会人として最低なことをしてしまったことにも気付けない状態でした。そのことも後になって心の隅で罪悪感いう名の小さな棘となり、チクチクと刺さっていました。

 10月になり、もう一度、主治医とケースワーカーさんに説得され、大きな不安と拒絶感に苛まれた状態で、リワークプログラムを受ける決心をしました。自分では夏に問い合わせをしたまま返信や連絡をとなかったことが恐怖で電話が出来ないと訴えてケースワーカーさんがリワークRAKUへ問い合わせの電話をしてくれました。主治医とケースワーカーさん、友人以外の人に対する不信感が強く出ていた時期です。
ケースワーカーさんから電話を替わり、リワークRAKUのスタッフKさんと会話して見学日を決めました。今思うと、Kさんと話していたら直近の見学日をいつの間にか予約していたという感じです。
大きな不安の中、見学日にリワークRAKUへ行ったところ、気付けば見学者は自分一人となり、院長先生との面談の後、リワークプログラム参加申し込みをしていました。
もう、全て勢いで参加が決まったようなものです。それが功をなしたと思います。
変な時間を空けると、きっとまた、リワークプログラムなんて無理、嫌だという感情が強くなっていたと思います。多くの参加者と接していたKさんの手腕でしょうか。
当時はなんて強引なのだと少しだけ思いましたが、今は大変感謝しております。
本当に感謝しかありません。ありがとうございます。

 ところで、実は自分は、今まで『うつ』状態という言葉から目を背けていました。他の参加者さんみたいに『うつ』に関する本など全く読んでいませんでした。逆に避けていたくらいです。リワークプログラムで、心理療法や集団認知行動療法、アサーションなどの勉強、グループワークやレクリエーションなど、色々な体験をすることが出来きました。
このようなスタッフさんや参加者の方たちとコミュニケーションはとれるようになった頃、本人は自覚がないのに、周りから良い方へ変わったと言われるのも、いろいろなプロフラムで学んだことが影響しているのだと思います。
プロフラムの中で、参加者の先輩たちには、時に優しく時には厳しい意見をいただき(厳しい意見の時は内心で怒っていましたが…)それも自分が変わるきっかけになったのは確かです。このような学習や体験を経て、ようやく『うつ』状態である自分を受け入れることが出来ました。受け入れたことで『第三の自分』に出会えた気がします。

 これからは、リワークプログラムで学んだことを活かしながら、自分が『うつ』という病気を認めて上手に付き合い、焦らずにゆっくりと生きていきたいと思います。
復職後の自己課題として、自分で小さな目標を立て、達成すれば自分を褒めること、小さな良かったことをノートに書くことです。
時間が合えばフォローアッププログラムに参加します。
スタッフの皆さん、お世話になりました。
現実がどうであれ、ここで学んだことは自分の糧となります。
参加者の皆さん、焦らずにゆっくり自分を認めてあげましょう。そして、リワークRARKUで、自分の~楽~を見つけてください。

掲載日:2022年04月25日

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