1. リワークRAKUに通うことになった経緯

反りがあわない上司とのすれ違いによるストレスや、地元ではない土地に長期間単身で過ごすことの不安に押しつぶされ、体調を崩し1回目の休職となりました。3か月程休職しましたが、復職後1年程度は順調に仕事をしていました。

どうしても地元へ戻りたい気持ちが強くあったこともあり、人事担当にかけあって地元での仕事環境に変更していただきました。当初は仕事をしっかりこなしていたのですが、「新天地でより一層頑張らねば！」という気持ちが強すぎたのかもしれません。次第に休日も仕事のことで頭が一杯となり、心身が休まらない日々が数か月続きました。睡眠が次第に満足に取れないようになることから始まり、突然涙が溢れ出るようになり、何もかもが嫌になって、遂には電車にフッと飛び込みそうになった自分にハッと気づきました。1回目の休職時の苦しさを経験していたこともあって自ら産業医面談を希望し、 2回目の休職となりました。

自宅から近いクリニックを会社の保健師に紹介され、縁あって三叉路クリニックに通院することになりました。3か月程通院した後体調はかなり良くなりましたが、産業医からリワークプログラムに参加することを勧められたこともあって、クリニック併設のリワークRAKUにお世話になることを決断しました。

2. リワークRAKUってどんなところ？

私がこちらにお世話になろうと決めた最大の決め手は「体制・環境・プログラム・仕組みが整備されており、復職までに必要なステップをイメージしやすかった」という点です。

リワークRAKUには日本うつ病リワーク協会の正会員および日本うつ病リワーク協会認定の専門指導スタッフが常在しています。通所前見学や事前説明が丁寧に行われますので、比較的安心した状態でリワークRAKUに参加できると思います。

登録が完了すると週2日半日程度の通所からはじまり、1ヵ月程すると個々の事情にあわせ通所日・滞在時間が増えていきます。私の場合当初は他メンバーとあまり交流することはありませんでしたが、プログラムへの参加を通じお互いに交流しやすくなるように配慮がされています。また体調には個人差/波があり、想定通りにリワーク通所が安定しない方もいらっしゃいます。そのような場合でも経験豊かなスタッフさんが寄り添って支援をされますので、私は安心して楽しくリワークRAKUに通所することができました。

3. リワークRAKUに通うメリット

• 適切なタイミングで提供される多種多様なプログラムを体験できる
• 望ましい生活習慣の振り返り、良い習慣を定着できる
• グループ活動を通じての自己理解、自己受容の深化ができる
• 適切な自己主張・自己表現の仕方をトレーニングできる
• 組織での役割担当業務、グループワークをトレーニングできる
• 経験豊かなスタッフの手厚いサポート・他メンバーからのフィードバックを得られる
• 多種多様な価値観・考え方に触れることができる
• 復職後もフォローアッププログラムが用意されている

通常6か月程度の期間とある程度の経済的負担が必要となりますので、リワークに通所することは決して簡単なことではありません。ただリワークに参加・継続することで得られた自信と経験は、私にとって負担以上の価値を生み出してくれたと確信しています。復職すること自体がゴールではなく、いかに復職後「安定して生活していくこと」が今後の私の目標となるので、これからもフォローアッププログラムでお世話になるつもりです。

今後ともよろしくお願いいたします。