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「 ご利用者の声 」

対話と分析で理解した自分像

リワーク楽に通う事となった理由

私は新卒で入社した会社にて初期配属の部署で苛烈なパワーハラスメントに遭い、「うつ病」と診断されて1度目の休職をしました。その際はリワーク楽ではない別の就労支援施設に通所し、「うつ病」の対策や治療を行っていました。なかなか通所が安定しませんでしたが、傷病手当金も少なかったことから、逃げ出すように復職しました。

復職先の部署では、人間関係も良好で業務にも一定の適性があり、ハラスメントを受けていた時の部署とは大違いの環境で働き始めることができました。しかし、就労支援施設に通所していた時と同じように、気分や体調が安定せず、突発的に休んでしまう事がたびたびありました。 ただ、復職して収入的にも安定していたことや、繁忙期を乗り越えた開放感から、引っ越し等のライフイベントを迎えました。こういったイベントは良くも悪くも気分的な変動を起こしますが、私の場合は悪い方へ転がってしまい、金銭面等の不安や焦りを強く感じるようになって、仕事にも支障をきたし始めたことから再度休職をしました。

自分の本当の病気を知る

そのころ、診断名が「うつ病」から「双極性障害」へと変わりました。このふたつの病気は治療法や薬も異なり、今までの治療などはかえって病気を悪化させるものであるとわかりました。

また、休職して数ヶ月が経ち、気力や体力も少しずつ回復してきたことから、主治医からリワークの利用を勧められました。いくつかのリワークへ体験や説明を受けに行き吟味したところ、一人ひとりに手厚く親身になってくれそうだった、ここリワーク楽の利用を決めました。

そこで、自分の本当の病気である双極性障害と向き合うことになっていきます。

体調変化との闘い

リワーク楽を利用し始めたのは良いものの、病気の特性などから気分や体調が上手く安定せずに、遅刻や欠席を繰り返していました。気分や体調が安定せずに苦しんでいる期間は永遠のように感じられました。その間、「自分は会社どころかリワークにも行けないダメな人間だ」、「誰も自分の事を分かってくれない」、「せっかく回復してきたのに辛い気持ちに戻りたくない」と苦しむ日が多かったです。

ただ、一つのアドバイスをもらったことを機に、体調は少しずつ回復し、気が付くとリワークの利用も安定してくるようになりました。苦しんでいた期間を振り返ってみると、永遠のように感じていた苦しみは人生においてはごく短い1ヶ月程度であったことに気づいて、「こんな短い間だったのか」と気づきました。

この一連の出来事から、私は「すぐに結果を出すことを求めて苦しんでしまう」というクセがあることに気づきました。苦しんだ時間も決して無駄な時間ではありませんでした。

疾病理解とこれからの自分

利用が安定してきてから程なくして、苦しんだ際の症状も参考にしながら、私の病気である双極性障害と向き合い、再発予防策を準備することになりました。資料を読み、スタッフさんにアドバイスをもらいながら、自分だけの取扱説明書のようなものを編んでいきました。

自分の内面を探ることには葛藤や、ときには気恥ずかしさを感じながらも、もう再発したくないという思いを胸に、真剣に取り組みました。

結果として、自信を持ってこれなら社会に戻ってもやっていけると言えるような自分の中の指針を定めることができたと考えています。

自分の心に気づくこと

リワークの様々なプログラムを通じて、疾病に対する知識、コミュニケーションの方法や、病気で後退した脳機能の回復、他の利用者さんと楽しい交流していくことでの心地よさなど、リワーク楽では多くのことを得ることが出来ました。その得たものの中でも特に大きかったのは、自分に気持ちに気づくことができるようになったことでした。

自分の気持ちに気づくというのは、楽しい、面白いといったポジティブな感情であれば、その気持ちに身も心も委ねてしまっても良いし、逆に怒りや不安、焦りなどネガティブな感情であれば、その気持ちに飲み込まれてクヨクヨすることなく、自分は今不安なのだ、焦っているのだと、今の気持ちに気づいて、理由を考えたり、感情と距離を置いて考えなくていいやと思ったりすることで、ネガティブな感情が落ち着くことが多くなってきました。

結びに

心の病は治っていこうとしても、気持ちの浮き沈みがあったり、時には辛かった過去に目を向けないといけなかったり、決して楽なことばかりではなく、多くの苦難に挑むことになるかもしれません。

しかし、それでも世の中に戻ってまた働き始めたいと思うあなたを、リワーク楽は一人ひとり親身になって応援やサポートしてくれる場所です。社会への戻り方は人それぞれだと思いますが、この文章に目を向けてくれたあなたが、社会へ戻る一手にリワーク楽を利用するという選択肢として考えてもらえるようになれば幸いです。

私の後輩になるかもしれないあなたへ向けて、また元気に暮らせるよう祈っております。

掲載日:2023年02月01日

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