【うつ病と診断、休職するまで】
私はうつ病の診断で休職することになりましたが、原因はいくつかあり、また時間をかけて少しずつストレスが積み重なっていった結果でした。大学卒業後、医療機関に就職しましたが新型コロナウイルスの影響で例年開催されていた研修がなくなったり、業務に制限があったり、休日も感染しない為に外出せず家の中で過ごしたりとストレスは溜まるばかりでした。また、他職種や他機関から厳しい言葉をかけられることも多く自信を喪失していき、2年目の夏を迎えるころには頭が働かない中なんとか脚を動かして職場に向かうようになっていました。当然ですが、その生活も長くは持たず、うつ病の診断で休職することになりました。
【リワークRAKUに通うようになった経緯】
3か月ほど自宅療養した後、リハビリ出勤をするようになりました。リハビリ出勤を数か月行ったことで自分では回復できている実感を持てた為、具体的な復職に向けた相談を主治医にしましたが、主治医からは「今の状態での復職は認められない。復職に向けたリワークプログラムを利用してはどうか。」と言われました。理由が分からず、困惑と怒りの感情が湧きましたが、ここで反論していても仕方がないと気持ちを切り替え、日本うつ病リワーク協会HPから通いやすそうなRAKUを見つけ、利用することになりました。
【リワークRAKUに通って】
RAKUに通い始めたころは正直言うと早く卒業して復職したいという焦り、本当に何か変わるのだろうかという疑念などネガティブな感情の方が大きかったです。男性や世代が違う方が多いこともあり上手くやっていけるだろうかと不安にもなりました。
しかし、様々なプログラムに参加することで頑なだった心が少しずつ柔らかくなっていくのを感じました。これまでの生き方も年齢も職種も違う人たちが「休職中であり復職を目指している」という共通点で同じ場に集って活動しているのは凄いことだと思います。また、これは職場も同じだということに気づきました。色々な人が集まったら考えが合わなかったり上手くいかないこともあるよねと気楽に考えられるようになりました。
さらに、自分で自分を理解すること、自分が他者からどう見られているかを理解することはこの場だからできたことだと思います。言われたことをそのまま受け取ったり、そこから偏った解釈をせず、様々な可能性を考えることも学びました。プログラムの「認知行動療法」や「アサーション」で学んだことを職場に戻る前にRAKUで実践、練習できたこともよかったです。
【今このページを見ている方へ】
不安や焦りで頭がいっぱいだと思います。もしくは疑念や怒りかもしれません。そのなかでも「リワーク」などで検索したり紹介されてこのページまで辿り着いたことは素晴らしい勇気と行動だと思います。もしRAKUのリワークプログラムに少しでも興味が湧いた場合は、もう少し勇気を出して電話をしてみてください。どうしても電話が出来なかったら問い合わせフォームもあります。そして勇気を出して行動した後は自分を褒めてみてください。「ネガティブな感情を無くすのは難しいのでとりあえず行動してみる。行動出来たら自分を褒める。」これも私がRAKUで学んで実感、実践していることです。RAKUでスタッフさんと先輩メンバーがあなたをお待ちしています。
掲載日:2023年03月24日