【リワークに参加するきっかけ】
私は、コロナ禍での在宅勤務が1つの要因で、抑うつ状態となり休職しました。心療内科での服薬中心の治療と自宅での休養により症状が回復し、主治医に復職をしたいと伝えると、リワークへの通所を勧められました。リワークRAKUのホームページを見て、復職に向けた活動の練習になるし、気になっていた認知行動療法も学べることもわかったので、リワークRAKUに参加することにしました。
【再発と治療方針の変更】
私は、リワークに通所し始めた当初、特に心身の状態も問題なかったので、スムーズに復職ができると思っていました。しかし、徐々に負荷をかけていき、3か月経ったくらいの時から徐々にうつ症状が「再発」し、週5のリワーク通所が困難になりました。この時、スタッフさんから「双極性障害」の可能性を提示いただき、主治医と相談して双極性障害としての治療を開始することになりました。
リワークに毎日参加することにより、自分の症状の変化をスタッフさんに気づいてもらえました。主治医は週1回の診察のみのため、症状の把握に時間がかかりますが、リワークでは、スタッフに毎日見ていただけたおかげで、双極性障害の可能性に気づいてもらえたと思います。
リワークの目的は「復職」ですが、復職前に「再発」の経験と「治療方針の変更」をしてもらえたことも含めて、リワークに参加して良かったと思います。
【リワークプログラムで気づいた自分の性格傾向】
抑うつ状態になる一因として、自分の性格傾向が大きく影響していると思います。リワークでは、プログラムを通して、どういう状況でどのように自分が反応するかに気づくことができ、少しでも自分の負担にならない考え方や行動を検討することができました。まだまだ柔軟な思考とまでは行きませんが、以前よりは考え方の視点が増えたように思います。
【失敗をしても良い場所】
リワークRAKUは、失敗しても良い場所です。むしろ、自分の課題に挑戦して、失敗から学びを得て出来るようになり、自信をつけていく場所だと思っています。初めから上手くできることは少ないと思います。私は、リワークという失敗できる場で、いろいろ経験しながら成長することができたのが自信に繋がりました。
【「する」も「しない」も自分次第】
私がリワークRAKUで学んだことの1つが、自分の気持ちに向き合うことの大切さです。何かを「する」「しない」の選択をするのは自分です。個人的にはリワークRAKUへの参加をオススメしますが、参加「する」選択も「しない」選択もあなた次第です。参加を迷われている方は、自分がどうしたいのか、考えてみることを勧めます。
掲載日:2023年06月21日